平屋に中庭を設けたい方へ！コの字型間取りの特徴を紹介します！

2023.05.17

平屋を建てたいと考えている方はどのような形状にしたいかについても考えてみましょう。
平屋ではI字型やL字型、コの字型などさまざまな形状を採用できます。

「中庭を設けて、開放的な空間をつくりたい」
という方にはコの字型がおすすめです。
この記事では、コの字型間取りの特徴について紹介します。

□平屋の中央に中庭を設けるとどういったメリット・デメリットがある？

コの字型間取りとは、平屋の中央に設けられた中庭を取り囲むように住宅の一部をへこませた形状で、上から見ると「コ」という文字に見えるような間取りのことです。
個性的でおしゃれなことから平住宅の中で人気のある間取りです。
コの字型間取りのメリットとデメリットを見ていきましょう。

コの字型間取りは、利便性や意匠性の面からとても魅力的です。
3つのメリットを見ていきましょう。

1つ目は、自然の光が差し込みやすく、風通しの良い開放的な間取りができることです。
まわりが建物に囲まれていたとしても、住宅の中に空間を設けることで日の光や風を取り込みやすくなっています。

2つ目は、プライベートな景色が楽しめることです。
普通の庭の場合、完全に住宅の外につくられているため外からの目が気になるという人も多いのではないでしょうか。

しかし、コの字型間取りの中庭であれば、外からの直接的な視線を遮り、プライベートな空間を生み出せます。

3つ目は、中庭・テラススペースを活用しやすいことです。
コの字型の中央に設けられた中庭は、屋外でありながら室内の出入りもしやすいため、セカンドリビングや多目的スペースとして昼夜問わず自由に活用できます。
家族と過ごす空間にしたり、自分の趣味スペースにしたりといろいろな目的に対して使えます。

メリットの大きいコの字型間取りですが、建築方法によってはデメリットが生じる場合もあります。
デメリットは以下の通りです。

1つ目は、建築費用が高くなることです。
一般的に、建築費用は建物の形状がシンプルなほど抑えられます。
コの字型の平屋は、通常の平屋と比べると複雑になるため、費用が高くなる傾向にあります。

2つ目は、維持管理が必要であることです。
中庭の景観を維持するためにはメンテナンスが必要となります。

3つ目は、間取り・動線工事が難しいことです。
コの字になっていることで、「コ」の端と端の行き来はしづらくなります。
通常の家よりもより動線を意識しなければなりません。

コの字型にはデメリットもありますが、工夫することで解消できます。

建築費用は、早い段階で依頼する建築会社に相談し、予算を伝えた上でプランをつくってもらいましょう。
使う素材や間取りを工夫することで予算が抑えられる可能性があります。

中庭の維持管理は、設計の段階でメンテナンスのしやすい設計を心がけましょう。
造りや素材の性能を選ぶことで維持しやすい中庭が造れます。

間取りに関しては、今住んでいる家の動線を参考に、使いやすさを考慮しながら決めていきましょう。
自分だけで決めきれない部分は建築会社に相談してみましょう。
また、間取りを決める際には、家全体に光や風が行き届くのか、季節によって過度に暑くなったり寒くなったりしないかのチェックもしておきましょう。

おしゃれかつ効果的にコの字型間取りを取り入れるための活用法を紹介します。

中庭が3方向から囲まれているプライバシー性を活かして、いつでも行き来できるセカンドリビングとして活用することは効果的な選択肢の1つです。
家族団らんや友人とのホームパーティの場として使うのであれば、テーブルやソファなどを導入するのも良いでしょう。

中庭と室内をフラットにつなぐために、ウッドデッキやタイルデッキで床の高さを揃えることをおすすめします。

セカンドリビングにするには少し小さい場合は、サンルームとしての活用も可能です。
洗濯や家庭菜園で使えるので使い勝手の良い実用的なスペースになります。
この場合は、シンプルな造りでメンテナンスが楽になるようにしておくことがポイントです。

郊外の立地や高台の土地であれば、プライベートビューを楽しむためにガラス張りのコの字型間取りにするのもおすすめです。
ガラス張りの高級感とまるでリゾートにいるかのような開放感が毎日の生活に新たな風を吹かせてくれるでしょう。

平屋のコの字型間取りについて紹介しました。
コの字型間取りは、おしゃれなうえに中庭を多くの目的に活用できるというメリットの大きい形状です。
デメリットもありますが、工夫次第で解消できます。

当社は、平屋・町家を専門とした建築会社です。
コの字型間取りに興味を持った方、平屋・町家に関して相談がある方はぜひ当社までお問い合わせください。