2024.02.01
トイレの最適な広さはどれくらい?広さを決めるときのポイントを紹介!
家の中で毎日何度も使用するトイレ。
LDKの広さや他の部屋の間取りに比べて、あまり注目されることのない「トイレの広さ」ですが、私たちの暮らしにとって必要不可欠な場所であり、リラックスして過ごせるスペースにしておきたいものです。そのためには、トイレの種類やインテリアだけでなく、トイレの広さもとても大切。今回は、実はじっくり考えてみてほしいトイレの広さについてご紹介していきたいと思います。
一般的なトイレの広さは?
戸建ての一般的なトイレの広さは、幅およそ78cm×奥行き170cm。
この広さは、収納スペースや手洗い場などを設置することも可能なゆとりのある広さです。トイレットペーパーや掃除道具などがすべて入れられる大きさの収納キャビネットを設置すれば、スッキリとした印象のトイレになるでしょう。また、トイレ掃除や小さなお子様の補助など、トイレ内で動作をする際にもスムーズに動ける広さとなっています。
ご家族に高齢者の方や車椅子の方がおられる場合などは、生活スペースだけでなくトイレもバリアフリーに対応する必要があるかと思います。バリアフリー対応のトイレの広さは一般的なトイレの2倍近い広さとなるため、バリアフリーに対応するトイレを設置する場合は、事前に広いトイレを確保できるか確認しておくことも大切です。
一方で、限られたスペースに多くの世帯が入居する分譲マンションや建売住宅の場合、トイレの幅は戸建て住宅と変わりませんが、奥行きが123cmとコンパクトになるケースが多くみられます。トイレを使用するには問題のないサイズですが、採用できる便器の種類が限られる場合や、トイレ前方のスペースが狭くなるため、使用する人によっては窮屈さを感じてしまうこともあります。コンパクトなトイレの場合は、手洗い器付きの便器にして手洗い器を設置するスペースを節約したり、使用する人や間取りに合わせて扉を選んだりして、利便性をアップさせるとよいでしょう。
トイレのドアにはどんな種類があるの?
トイレドアにも種類があり、それぞれの特徴があります。特にコンパクトなトイレの場合は、設置するドアによっては、トイレへの出入りがしにくくなってしまったり、収納しておきたいものが入らなかったりすることも。ドアの特徴を知り、ご家庭に合ったドアを選ぶことでより使いやすいトイレになるでしょう。
家のトイレで一般的なドアが片開き戸です。片開き戸は気密性が高く、トイレで特に気になる音漏れやにおい漏れが発生しにくいのがメリットです。ですが、片開き戸はドアの大きさの分だけ可動域を確保しなければなりません。廊下やトイレの面積が狭い場合には、設置することで窮屈さを感じたり、出入りしにくくなってしまったりすることがあるので注意しましょう。
次によく使われているのが、公共の多機能トイレでもよく目にする片引き戸です。引き戸とはスライドドアの事ですが、ドアの開閉時に身体を移動させる必要がないので、高齢者の方や車椅子の方でも使いやすいのがメリットです。防音、防臭では片開き戸に比べるとやや劣りますが、片引き戸の場合廊下やトイレ内のスペースを圧迫しないのでコンパクトなトイレにもおすすめです。引き戸は壁に戸の引込みスペースが確保できる場所であれば設置することが可能です。
まとめ
トイレの最適な広さは、使用するご家庭によって異なります。まずは、便器の寸法、トイレに収納しておきたいもの、手洗い場や手すりはどうするか、使用する人の体格なども含め、どれくらいの広さが必要かを考えてみましょう。さらにトイレに窓をつけると、自然光が入り、明るく心地よい空間になりおすすめです。
数年後にリフォームを考えた時、後から広くしたりドアのタイプを変更したりするとなると、大掛かりなリフォームが必要になり、構造によっては難しい場合もあります。今の使いやすさはもちろん、将来のことも見据えて考えてみることで、永く快適に使えるトイレ空間になるでしょう。