2022.07.26
窓の機能から考える=断熱計画=
家にいる時間を快適に過ごすために、夏の暑さ・冬の寒さを和らげたいと思うはずです。
断熱といえば、壁などに入れる断熱材が思い浮かぶと思いますが、見落とせないのが窓です。
今回は窓に注目しながら断熱効果をあげるポイントに注目したいと思います。
□断熱とは
住宅に熱を伝わりにくくして「夏は涼しくて、冬は暖かい」状態を目指すことを指します。
夏は室内の温度上昇を防ぎ、冬は冷気から室内を守ります。
快適な暮らしに欠かせないですね。
□どれくらい熱が出入りしている?窓の機能を考える
冬は窓から48%以上の熱が逃げ、夏は71%以上の熱がはいってきます。
そして、一般家庭で消費するエネルギーのうち、30%が冷暖房エネルギーとして使われます。
間取りを考える際に、熱の出入りを抑える断熱効果の高い住宅にすることで、
冷暖房エネルギー消費を減らすことができます◎
□熱の出入りを抑えるためには?適した窓とは
『冬は断熱。夏は遮断対策を』
※遮熱・・・光を反射させることで外部からはいってくる熱を遮り、温度上昇を防ぐ
●具体的な対策は●
・断熱・遮熱機能に優れた『Low-E複層ガラス』にする
Low-E複層ガラス:2枚のガラスの間に中間層をつくり熱の伝わりを抑えるLow-E(低放射)金属膜をプラス
【Low-E複層ガラスには2種類。断熱タイプと遮熱タイプ】
断熱タイプ・・・Low-E(低放射)金属膜を室内側にコーティング
しっかり断熱しながらも太陽の暖かさを取り込んで室内を温める
遮断タイプ・・・Low-E(低放射)金属膜を室外側にコーティング
断熱はもちろんのこと、明るさを取り込みながらもガラスにあたる日射熱を遮り、
室内を涼しくする
【断熱・遮断タイプの使い分け】
南向きの窓は断熱を重視 → 断熱タイプ
夏は昼間の太陽の高度が高いため軒や庇(ひさし)で直射日光を避ける、冬の低い位置からの太陽でぬくもりをもらい室内にキープします
西向きの窓はしっかり遮熱 → 遮熱タイプ
西日は高度が低いため軒や庇(ひさし)では遮りにくいので、遮熱タイプがおすすめ。紫外線による室内の色褪せ防止に。特に暑い日は簾(すだれ)やシェードなど併用して窓の外側から直射日光を遮るのが良い◎
【遮熱以外の追加をプラス こんな機能もあります】
防犯・・・ガラスと中間膜が過熱圧着されており破壊されにくい
防音・・・室外からの騒音を軽減し、生活音などを外にもらしにくい
□まとめ
熱の出入りが多い窓。窓の機能性を考えた上で選んでみてはいかがでしょうか。
弊社では年中快適に過ごせる高断熱の家づくりを提案しております。
永く暮らす家だからこそ快適に。ぜひご相談ください。