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2023.05.08

【施主支給】施主支給のメリットデメリット。避けたいトラブル

マイホームだからこそお気に入りのものを使いたいと誰でも思うはずです。

施工会社で選ぶ建材は提携している会社や取引のある会社の商品から選ぶことが多く、お気に入りが見つからない場合もあります。

そんな時にでてくるのが施主支給です。

今回は注文住宅でよく聞く施主支給に注目したいと思います。

施主支給とは

施主が個人で購入した建材やパーツを工務店や建築会社に渡して、取り付けてもらうことです。

通常は施工会社が必要資材の発注から取付まで行いますが、施主支給の場合は施主が購入(発注)、取付は施工業者が行います。

施主が購入して施主自身で取り付ける場合は『施主施工』と言います

※施主支給の要望にどこまで対応できるかは施工会社により違います。事前に確認ください。※


施主支給のメリット

自分の好きなものを取り入れることができる

施工会社の取引のないメーカーの商品でも、施主支給であれば取り入れることができます。

ネット通販で探す方が多く、数多くの商品から選ぶのでお気に入りのものが選べ、こだわりを反映することもできます。

コストダウンを見込める

施主自身で安価に購入(発注)することができれば、コストダウンにつながります。

アウトレット品や中古品を選択肢に入れ探すことも可能です。

より多くのコストダウンを目的とするのであれば施主施工を広げるといいでしょう。

※取付を施工業者にお願いすると取付費がかかる


施主支給のデメリット

工務店・建築会社での補償対象外になる

支給されたものに不具合があった場合、施工会社での補償の対象外となります。

しっかりとしたメーカーであればメーカー保証をしてくれる場合がありますが、自己責任になります。



手間がかかる

支給品を探す手間がかかり、支給品が取付できるか確認する必要があります。

工事の工程に間に合うように搬入しなければいけません。

イメージと違うものが届くことも

ネット通販で購入した場合、イメージと違ったものが届く場合があります。

画像だけではわからない商品もありますので購入前に注意が必要です。


施主支給に向くもの

取替が効くもの・保証がきかなくてもよいものが向いています。

比較的小さいものが多いので自宅でも保管できます

照明器具や水廻りのアクセサリー(タオル掛け・ペーパーホルダー)、カーテン、ポスト表札など


施主支給でのトラブル

※安さ重視で施主支給はやめたほうが良い

床材を施主支給した際のトラブル

施主がインターネットで安くて気に入った無垢フローリング(床材)があったので建築会社に相談の上施主支給することになりました。

実際届いた無垢フリーリングは反りやねじれ、節が多く使えない材料が多くでてしまいました。施主が購入先に問い合わせたところ「無垢材はそういうものです」と言われ返品ができず…足りない分追加購入するしかありませんでした。


住宅設備を施主支給した際のトラブル

設備の設置する際に給水管や排水管をつなげなければいけません。

設置場所の給水管と排水管の位置が良くなく設置できませんでした。

また必要な部品が不足していて設置できず設置日を見送りに…

設備をインターネットで購入となると送料が多めにかかり、結果コストアップしてしまった事例もあります。


トラブルを避けるために

事前に施主支給予定の商品を施工会社に相談。

支給品は施主支給に向くもののみとし、設計の段階で設置場所を決めておく

支給品により、必要な工事(照明の場合は電気配線工事、備品取付の場合は壁補強工事など)があるため早めに相談するが◎


まとめ

大きなもの、買い替えができないものは建築会社に依頼、施主支給品は買い替えが効く小さなものがベスト!

施主支給に対応していない建築会社もあるので事前に相談するのが良いですね。

施主支給のメリットデメリットを理解した上で上手に活用すれば理想のマイホームに繋がり、

わからないことがあれば住宅のプロである住宅会社にアドバイスもらうといいと思います。