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2023.02.07

新築にピアノを置きたいけれど置き場がわからない方へ!適切なピアノ置き場をご紹介!

新築で間取りを考える際、ピアノの置き場所に困る方は少なくありません。
なぜなら、ピアノは存在感があるため置き場所を誤ってしまうと、威圧感を与えてしまう可能性や激しく音漏れしてしまう可能性があるからです。

この記事では、そうならないためにまずはピアノの種類を知るところから適切な置き場所までをご紹介します。
防音対策に関しても併せてご紹介しますので、今現在ピアノの音漏れに悩んでいる方もぜひお読みください。

□新築にピアノを置きたい!まずはピアノの種類を知ろう!

実はピアノの種類によって、設計で気をつけるべきポイントは異なります。
例えば、設計士に「ピアノを置きたい」とだけ伝えた場合、ご自身がおきたいピアノがグランドピアノでも設計士の方はアップライトピアノをイメージしてしまうかもしれません。
認識の違いが生まれないためにも、ピアノの種類まで正確に伝えることが大切です。

そこで、ここではピアノにはどのような種類があるかをご紹介します。
ご自身のピアノがどのタイプに当てはまるか、確認しながら読んでみてください。

*アップライトピアノ

・重量 200キログラムから250キログラム
・横幅 約150センチメートル
・奥行き 約70センチメートル
・高さ 約150センチメートル

こちらは、一般的な住宅に置かれることが多いピアノです。
グランドピアノと比べて奥行きがないため、演奏時以外にも場所を取ることがありません。

*グランドピアノ

・重量250キログラムから400キログラム
・横幅 約150センチメートル
・奥行き 約150センチメートルから200センチメートル
・高さ 約100センチメートル

こちらは、ピアノの奥行きがあるため、高さはそこまでありませんが余裕を持って部屋を設計する必要があります。
ピアノだけで1室を占領してしまうこともありますので、間取りにも余裕を持つと良いでしょう。

*電子ピアノ

・重量 40キログラムから80キログラム
・横幅 約150センチメートル
・奥行き 約40センチメートル
・高さ 約100センチメートル

こちらは、アップライトピアノよりもコンパクトで、簡単な操作で音量の調節ができるという非常に利便性が高いピアノです。
設置する際も大人2人いれば持ち運べますので、将来移動する可能性がある方にはピッタリのピアノと言えます。

□やってはいけないピアノの置き場所をご紹介!

ピアノの置き場所として、「部屋にへこみを作ってピアノを置く」、「壁以外にピアノの背を向けて置く」、「子どもが孤独になりがちなところに置く」の3つはできる限り避けましょう。

1:部屋にへこみを作ってピアノを置くのはNG

ピアノは存在感があるため、リビングにそのまま置いてしまうと圧迫感があります。
ただ、その圧迫感を消そうとして事前にピアノが入るように部屋をわざとへこませたスペースを作ることはやめましょう。
理由としては、ピアノには調律が必要だからです。

調律の際ピアノに合わせたピッタリのスペースだと、調律するスペースがなく調律ができない、もしくは調律師の方が調律しにくい可能性があります。
調律師泣かせのピアノスペースになってしまうため、ピアノに合わせたスペースを事前に作ることは避けましょう。

2:壁以外にピアノの背は向けない

アップライトピアノの場合、ピアノの音が背面から出るため壁以外にピアノの背を向けてしまうと、近隣への音漏れが多くなってしまいます。
近隣住民への音漏れを防ぐためには、内壁(壁の向こうも室内)に背をむけてピアノを設置することが効果的です。

また、壁の厚みが左半分と右半分で違う場合、音の反射量が変わります。
弾き手にとっては、「左右で音量が違う」、「頑張って弾いているのにメロディーが小さくなる」などの悩みの原因になってしまう可能性も考えられます。
そのような原因を作らないためにも、内壁プラス左右で壁の厚みが同じ場所にピアノを設置しましょう。

3:子どもが孤独になりやすいところは避ける

ピアノ練習は孤独になりがちであるため、家族の目が届かないところや2階に置くとピアノ練習へのモチベーションがなかなか上がらないかもしれません。
ご家族の理解があるのであれば、リビングにおいてあげるとお子さまが寂しい思いをすることが減るでしょう。

「誰かがピアノの練習を見守ってくれている」このような気持ちがお子様に芽生えると、ピアノの上達も早い傾向にあります。
一方で、思春期になるとピアノの練習を見られたくないというお子さまもいらっしゃるでしょう。
その場合は、違う場所への移動を考えてみても良いかもしれません。

□ピアノの防音対策はどうしたら良い?

一般住宅でピアノの音を完全に遮断することは難しいですが、音漏れをできる限り防ぐことなら可能です。
ピアノの防音対策としては、「キャスターへのインシュレーター取り付け」、「防音マットを敷く」、「防音パネルを貼る」の3つが挙げられます。

インシュレーターとはピアノのキャスター(脚の部分)に貼るもので、ピアノから床に伝わる振動を抑える防音効果があります。
ピアノの防音対策として、最初に取り入れたい防音対策です。

次にピアノの下に防音マット、裏に防音タイルを貼ると良いでしょう。
特に防音マットは、床がピアノの重みでへこんでしまうことも防ぐため、取り入れて損はない防音対策です。
防音マット・タイルともに工事不要で簡単に設置できます。

□まとめ

ピアノには種類があり特徴や大きさも種類によって異なるため、ピアノの適切な置き場所を探すためにはまずピアノの種類を知りましょう。
その後、ピアノを置く際は調律することも考えること、内壁にピアノの背を向けること、子どもが孤独を感じにくい場所に置くことの3つを意識できると良いですね。

新築にピアノを置きたいとお考えの方は、伝統と進化を掛け合わせたコンセプトを提供しております当社にぜひ一度ご相談ください。