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2022.09.24

平屋を建てるためにはどれくらいの土地面積が必要?暮らしやすい間取りにするコツとは

平屋は2階スペースがないので、その分、広さが必要です。
しかし、実際どれくらいの土地が必要なのか分からないですよね。
そこで今回は、平屋に必要な土地を建ぺい率から考えます。
また、100坪以下で平屋を建てる条件もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

□平屋に必要な土地面積はどれくらい?

ここでは、平屋に必要な土地面積を建ぺい率から考えます。

みなさんは建ぺい率をご存じでしょうか。
建ぺい率とは、「この土地には全体の何パーセントまでの面積の大きさの家しか建ててはいけない」という数値のことを指します。
建ぺい率とよく似た言葉に、容積率というものがあります。
容積率は、1階や2階などの総面積の規定のことです。

建ぺい率は、それぞれの土地で数字が決まっています。
一般住宅であれば、多くの場合、約40パーセントから60パーセントです。
そのため、建ぺい率が40パーセントの土地で30坪の平屋を建てたいと考えている場合、およそ75坪の土地が必要です。
75坪だと、ある程度の広さがありますね。

建ぺい率が40パーセントというのは、低層系の用途地域のエリアでよくあります。
用途地域は、それぞれのエリアで決められています。
これは、住宅地図で確認できますし、周囲に背の低い家が全くないといった場合は、低層系の住居地域である可能性が高いです。

低層系の地域なら、高いビルが建つかもしれないという心配をする必要がありません。
また、建ぺい率が低いため、家同士の間隔も確保でき、快適な生活を送れるでしょう。

□平屋を建てる100坪以下の土地の条件とは?

建ぺい率や敷地面積に関わらず、100坪以上の土地があれば家族4人が快適に生活できる平屋が完成します。
しかし、なかなか100坪以上の土地は確保できないので現実的に考えると60坪前後の土地に平屋を建てるケースが多いです。
この土地の大きさで平屋を建てるには、どのような問題があるのでしょうか。

1点目は、平屋は日当たりと風通しが悪くなりやすいことです。
周囲の環境によっては、日当たりや風通しが悪い家になってしまいます。
昼間でも薄暗くなったり、空気がうまく循環しない家になったりして、快適な暮らしができません。

そのような家にしないためには、勾配天井を利用して高い位置に窓や天窓を設置するといった工夫をしましょう。
高い窓から日差しが家の中心に行き届き、低い位置の窓から高い位置にある窓に風が通り抜け、室内の熱が排出されます。
日当たりが良くなるだけでなく、空気の循環も良くなりますよ。

2点目は、プライバシーの確保が難しいことです。
隣家との距離や道路との位置関係次第では、外から家の中への視線が入りやすくなり、プライバシーが確保できなくなります。

しかし、プライバシーを確保するために窓を少なくすると、庭との融合性が高くなる平屋の魅力が損なわれます。
プライバシーを確保するために、対策として中庭を作りましょう。
中庭を作りにくい場合は、袖壁を利用して設計する方法があります。
また、L字型にして目隠しにできるエクステリアと組み合わせるのも良いでしょう。
中庭は、日当たりや風通しの対策にもなるのでぜひ検討してみてくださいね。

3点目は、庭と駐車場スペースの両方を確保できないことです。
60坪前後の広さだと、庭と駐車場スペースの両方を作ることは難しいです。
どちらが必要かを検討して、工夫する必要があります。

□暮らしやすい平屋の間取りをご紹介!

では、最後に暮らしやすい間取りをご紹介します。

前節でもご紹介しましたが、暮らしやすい間取りの特徴は「採光」「通風」「プライバシーの確保」ができていることです。
もし、十分な広さの土地や隣家からの視線が気にならない場所なら、全面をガラス張りにして開放感を生み出すのも良いでしょう。

しかし、住宅街の限られている敷地なら隣家との距離が近いので、開口部を確保するための工夫が必要です。
平屋は居住空間がワンフロアで完結するため、当たり前ですが窓も1階のフロアだけになります。
そのため、内と外の繋げ方が重要です。
先ほどもご紹介したように、中庭を作ったり、L字型やコの字型にして奥行きを抑えたりしましょう。

また、広さを感じられるように廊下をつくらないこともポイントです。
廊下は移動だけの空間なので、無駄な場所になってしまいます。
少しでもスペースを確保するためにも、廊下はつくらない方が良いでしょう。

さらに、生活動線を短くするために個室と水回り空間はLDKから直接つながるように設計するのもおすすめです。
効率良く家事ができるだけでなく、家族とのコミュニケーションも取りやすくなりますよ。

□まとめ

今回は、平屋に必要な土地を建ぺい率から考え、ご紹介しました。
平屋を建てるためには、ある程度の広さが必要です。
駐車場のスペースや日当たり、風通しなどを考慮しながら平屋を建ててくださいね。
平屋を検討されている方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
お客様のライフプランに合った平屋をご提案します。